化粧品コマーシャル
化粧品のCMが面白い。映像が素敵ということじゃなくて、その戦略である。
資生堂の「TSUBAKI」では、SMAPの曲「Dear WOMAN」を使って各世代に人気のある女優さんを起用している。数カットしか出ない髪をなびかせる女性たちも、かなり有名なモデルさんをキャスティングされていたりする。知ってる子も出ていて、映画のカメオ出演を探すみたいで実に面白い。
資生堂のシャンプーは、長く業界4位で低迷していました。そこで、大型のブランドに宣伝費などを集中してカテゴリごとにトップシェアを目指すいわゆる「メガブランド戦略」を展開した結果、トップを奪還しました。現在でも「TSUBAKI」のCMは続いています。

他社のシャンプーのCMは、例えば花王のアジエンスやP&Gのヴィダルサスーンが有名だけど、大人数のタレントさんを使った”囲い込み戦略”は、やっていません。広告の狙いが明確だからだ。
それに対して、「TSUBAKI」のターゲットは20代〜40代と幅広く、しかも女性の多種多様な嗜好にあわせるため、個性の異なったタレントを多く起用している。購買欲 × 女性の数 = 商品戦略にしなければいけないのは、男にはなかなか分からないものですよね。
そして、もっと大変なのは演じているモデルやタレントさんたち。広告にはCM縛りっていうものがあり、同期間中に競合他社と契約は結べないお約束。タレント事務所は、出演番組の広告も調べなきゃいけないから、マネージメント管理はかなり大変だ。CMの仕事を取るのは大変だけど、取った後も大変なのは言うまでもない。