2009.October.28

K-7 ファームウェア《バージョン1.02》

PENTAXのカメラK-7のファームウェアが1.02にバージョンアップされました。
「ノイズの多さや、ファインシャープネスが精細さに欠ける」などと言われてきましたが、このバージョンアップで搭載されたファインシャープネス2で、K20Dのようなシャキッとした描写ができるようになりました。また、ノイズ処理も大幅に改善されて、ISO1600でも比較的好ましい粒状感に仕上がっています。
そのノイズについてですが、個人的には多少あった方が仕上がりに質感が出ていいと思っています。僕はどうもデジタルっぽいノペっとした高感度写真はどうも好きになれなくて、多少のノイズを加味した表現があってもいいかな、と。ちょうどフィルムの粒状感をデジタルでシュミレートするみたいな感覚です。

【 実際の使用感 】
・このバージョンで仕上がりが若干明るめになった気がしました。(初期ファームの描写が、ハイライト暗めに写った?)
・FS2は、カスタムイメージ鮮やか風景に。人物ナチュラルにはFSが最適です。
・ミラーショックがまだ強いのか三脚していてもブレることもあります。(リモコン使うかタイマー撮りするか、はたまたミラーアップで撮りましょう)

このバージョンアップで様々な不具合も解消されていますが、K-7の搭載メモリは、まだまだ余裕があるみたいなので、今後K-xのクロスプロセスモードなんてできるといいですよね!!

2009.October.09

意外なものの意外な値段

普段目にしているありふれた物が、意外と値段が高いことがあります。例えば、信号機が一基6,000万円。駅の自動改札機が一基650万円。機械じゃなくて、駅員さんが交代制で勤務したら、もっと人件費がかさみそうですけどね。
今、話題の群馬県の八ツ場ダムですが、
建設を中止した場合にかかるコスト 2,230億円
建設を続行した場合にかかるコスト 1,390億円
だそうです。中止した方が、840億円も多くコストが掛かってしまいます。けれども、トータル的には維持費の問題もあるので、中止にした方がいい場合もありますが、政治というものは難しいものですね。
億単位の開発費で言えば、宇宙開発もスゴいです。日本の衛星「かぐや」の開発費用は320億円。さらに、打ち上げ費用が110億円かかっています。NASAのスペースシャトル打ち上げ費用はさらに高く、1,000億円とも言われています。安全対策と運営費用にコストがかかっているのですが、それで得られる利益ってどれほどのものがあるんでしょうね。

ネットの広告費とアクセス総数の関係も面白い。webページを立ち上げても、どこにも宣伝しない場合は、1日の訪問ユーザー数なんて、10〜20人くらいなもの。そのサイト制作費に300万〜500万かかっていては、元が取れないでしょう。費用対効果という面で考えれば、市販ソフトや自分でCMS使って作った方がいい。むしろ、広告費に費用をかけるべきでしょう。もちろん、アクセス数が高ければ状況も変わります。1000〜10000/日アクセスが見込めるサイトで、素人が作ったようなデザインでは、逆にイメージ低下となってしまう。広告というのは、どれだけの視聴者がいるかで費用が変わっていくもの。テレビのCM制作費が高いのは、当たり前のことであるのだ。
そのテレビ番組で取り上げられた場合、棚ぼた式にアクセス数は10〜100倍にもなる。うーん、テレビの効果は凄い。でも、それも数日すると戻ってしまうので、宣伝効果を持続するためには、デザイン費・宣伝費・運営維持費を払い続けないとならず、企業が売り上げ維持していくためには、大変体力がいることなんですよね。

2009.October.05

東洋と西洋では見方が違う 広告編

以前、「東洋と西洋では見方が違う」と題して東洋と西洋のモノの見方の違いを書きました。世界と物質との関わり方をカテゴライズする西洋人と、全体との関係性の中で考える東洋人との間では、ひとつの絵を見ても互いに違うイメージを持つというもの。
これだけインターネットやテレビが普及して、世界の常識を知ることができて、互いの国を簡単に往復できるようになっていても、その国々で浸透していた価値観は早々変わるものではありません。我々が正しいと思っていることでも、他国から見れば、変な習慣だってこともあるわけです。面白いですよね。

「よし、じゃあ、今日から西洋風の考え方で生きよう!!」
「俺は、音楽は洋楽しか聴かないし日本あんまり好きじゃない」
って思っていても、実際、この国で仕事や日常生活をしている以上、無意識の中で東洋的思想にドップリ浸かっていたりするのです。
これって、仕事でビジュアル表現をしなければいけない立場の方は、とってもよく分かるのではないでしょうか。
例えば、GAPのサイトで見比べてみると・・・

http://www.gap.com/
・情報量の多いECサイトだけれど、bodyのスライド画像が明確に主張していて目を引く
・その代わりカテゴリーボタンなどはFONTサイズ小さく、全体とのメリハリ差が大きい
 (欲しい商品をすぐ検索したいのに適している)

http://gap.co.jp/
・現在展開している各キャンペーン広告を適度に目立たせて、全体とのバランスを合わせる
・サイト滞在時間を長く想定しているため、ユーザーが商品を探すことを前提にした設計
 (悪く言うと、迷い易いサイト)

デザインテーマの主張を明確にするか、また、それぞれのキャンペーンテーマを満遍なく表現するかでレイアウトの方向性も変わる。どこにプライオリティーを持っていくか、もしくは、どれも大切だと考えるか、それぞれの到達地点はまったく違う。



ケイトモスのDiorの写真も組曲の写真もどちらも素敵な写真だ。そりゃあ、両方ともプロ中のプロの仕事だから当然だけど、西洋と東洋の仕事の進め方の違いが広告表現まで影響されていて、とても興味深い。カメラマンやヘアメイクが西欧志向であっても、そのプロジェクトを進行するスタッフの総意が東洋的であれば、東洋的思想で矯正された納品物になるだろう。
なんか、でも、そうなってくると、海外で写真やデザインを学ぶことにどれだけ意味があるか、分からなくなるよね・・・。

2009.October.04

Most Beautiful Scene “Magic Hour”

太陽光で撮る風景写真で、もっとも美しい瞬間があります。それが「マジックアワー」と呼ばれている時間帯で、朝の陽の入りと夕方陽が沈む瞬間です。
マジックアワーとは、もともと映画の撮影用語で、“フィルムに一番美しく写る自然光(主に夕日)のドラマチックな時間帯”を意味します。その撮影方法を使った有名な映画として、テレンスマリック監督の「天国の日々」という映画があります。マジックアワーの20分間だけのために準備して、役者・スタッフが集結する。何とも贅沢です!!

このマジックアワーを撮影するのに適しているのが、何と言ってもPENTAX K-7のCTE(Color Temperatures Enhancement)です。朝焼けや夕焼け、曇天の雪景色などが、より印象的な色で再現できるホワイトバランスのモードで、私はさらにマゼンダ側に微調整しています。

いい写真のポイントは色々ありますが、この瞬間をとらえることができれば携帯のカメラでも、素敵って思えると思う。

2009.October.03

化粧品コマーシャル

化粧品のCMが面白い。映像が素敵ということじゃなくて、その戦略である。
資生堂の「TSUBAKI」では、SMAPの曲「Dear WOMAN」を使って各世代に人気のある女優さんを起用している。数カットしか出ない髪をなびかせる女性たちも、かなり有名なモデルさんをキャスティングされていたりする。知ってる子も出ていて、映画のカメオ出演を探すみたいで実に面白い。

資生堂のシャンプーは、長く業界4位で低迷していました。そこで、大型のブランドに宣伝費などを集中してカテゴリごとにトップシェアを目指すいわゆる「メガブランド戦略」を展開した結果、トップを奪還しました。現在でも「TSUBAKI」のCMは続いています。

他社のシャンプーのCMは、例えば花王のアジエンスやP&Gのヴィダルサスーンが有名だけど、大人数のタレントさんを使った”囲い込み戦略”は、やっていません。広告の狙いが明確だからだ。
それに対して、「TSUBAKI」のターゲットは20代〜40代と幅広く、しかも女性の多種多様な嗜好にあわせるため、個性の異なったタレントを多く起用している。購買欲 × 女性の数 = 商品戦略にしなければいけないのは、男にはなかなか分からないものですよね。
そして、もっと大変なのは演じているモデルやタレントさんたち。広告にはCM縛りっていうものがあり、同期間中に競合他社と契約は結べないお約束。タレント事務所は、出演番組の広告も調べなきゃいけないから、マネージメント管理はかなり大変だ。CMの仕事を取るのは大変だけど、取った後も大変なのは言うまでもない。