アップルストアに行って来たよ
「コマーシャル・フォト」と「ビデオサロン」が主催するアップルストアのスペシャルイベントで、EOS 5D Mark II でテレビCMを撮る!と題したワークショップをやっていたので、さっそく見に行きました。イベントではCMディレクターの高橋敏郎氏をゲストに招き、5D Mark IIを実際にコマーシャル現場で使用した感想をお話いただきました。下のムービーがそのCMです。
アルファードがプラハの街を通り過ぎる瞬間に合わせて、アパートの住民たちが次々に窓を開けて車に注目するっていうのが、このCMのコンセプトです。そのため同時に窓を開ける必要があり、タイミングを合わせるために今回は部分的に合成したそうです。その合成素材を撮影する際に、1階から5階までの映像フッテージが必要になり、効率化のためカメラ2台体制(ひとつはARRIFLEX)で5D Mark II を使用した、とのこと。
(スタジオの高さの関係で、3階までのやぐらしか組み立てられなかった。4・5階は5D Mark IIで別撮り)
ミュージックビデオ業界は5D Mark II使っているところもあり、ますますデジタル一眼ムービーの勢いが盛んになるんだろうけれど、まだまだ動体歪みや熱問題など様々な障害もあり、使う現場が限られてしまいます。かくいう僕もムービーにハマっていますが、なかなか難しいですね・・・。
2009.September.21
PENTAX K-x 抹茶
最近の私のトレンドは、このPENTAX K-xです。
ママ層ターゲットのK-mの後継機という位置付けで、機能アップもさることながら、100種類もの配色パターンがあってユーザーの好みの色にできちゃうというもの。とても面白いサプライズだ。ペンタックスらしいと言えばそうなんですが、やっと来たか!!とワクワクして来月の発売を楽しみにしています。
今までデジタルカメラは、どのメーカーもスペック重視で競い合ってきました。コンパクトデジタルカメラはその勢いが一旦沈静化しましたが、デジタル一眼レフは今でも発展途上です。これからもまだまだスペック競争は続くと思うけど、そろそろファッションアイテムとしてのアプローチがあってもいいかなって思っていた所でした。
そんな私のお気に入りの色は、PENTAX K-x 抹茶と名付けたこのグリーンボディ+白グリップ。
PENTAX K-xのカラーシミュレーションはこちらから

なんか癒されます。
こういうカラーバリエーションの販売戦略は、AppleのiPodやユニクロ、ソフトバンクのPANTONや車メーカーなどなど。カラーバリエーション戦略は人気の無い色の在庫整理が大変だけど、PENTAX K-xは受注生産型。ボディとグリップの組み合わせでカラーパターン出しているので、作り置きしているわけじゃないから、とても効率的な販売戦略だよね。携帯と違って、実用品じゃあないから商品が届くまでユーザーも我慢して(ワクワク?)待てる。ペンタックスもよく考えたなーと思うけど、凄腕マーケティング担当でも入ったのかな?
2009.September.14
model yukako - untitled Update
model yukako - untitled from satoru on Vimeo.
2009.September.11
ロッテリア返金保証とマクド0円コーヒー
話題となった「ロッテリア返金保証とマクド0円コーヒーに見る選択と集中」のニュース。まずは、その感想から・・・。
マクドナルドの低価格戦略は、100円マックが好評で市場に受けました。そのカクラリには、固定費(人件費・店舗賃借料)と変動費(売り上げに比例して動くコスト)を考えた巧みな戦略があります。早い話、10円の商品を100人に売るよりも、1円にして1000人に買っていただいた方が利益率が高いという考え方です。でも、デフレ戦略のやり過ぎで客単価が落ち込み、利益を出すためには、相当数の顧客動員が必要になってくる。大変ですねー。
そして新しく、より多くの客数向上を狙うため、0円コーヒーのサービスが始まりました。スターバックスやドトールに行く顧客を呼び込む戦略だ。街で試供品を配るよりも、店舗で寛いでいただく。そのために全国の店舗改装をしたようなもの。長い長い広告戦略でもある。

ロッテリアの「絶妙バーガー 返金OK」も面白い。食べてみて美味しくないと感じたら、代金返金していただけるという、外食産業ではとても珍しい戦略。礼儀正しい日本人を逆手に取った、その戦略が功を制して返金率は0.2%だったそうだ。広告費を売り上げの1%だとしたら、もの凄く効率的だったと言えるでしょう。
まぁでも、こうした「安い」を謳い文句にした広告は、ビジュアルの質も低く感じられてしまうわけで、入り口の広さと商品価値のバランスを取るのも難しいものだ。写真を撮るカメラマンも、大変ですねー。
2009.September.10
K-7 impression
PENTAXの新しいカメラK-7を使ってひと月経ちました。今日はその仕様感についてのお話。
マグネシウム合金のずっしりとた高級感。ミラーショックも少なく、シャッター音も心地いい。測光センサーが77分割測光になり、より正確な露出を出してくれて撮った写真がアンダーばっかりとなることも少なくなりました。写真イメージ(印象)の強調、新モード「CTE」も面白い。色を補正するのではなく、より印象的に引き立てるホワイトバランスのプリセット設定で、夕焼けをより心情的に、草原の緑を新緑に。海の青をより蒼く補正できます。レタッチとカメラ操作を別に考えるカメラメーカーが多い中で、それを現場のカメラマンが担えるようにカメラ内で完結させようとするのは、とてもペンタらしいね。

と、まぁいろいろといい点があるのですが、もちろん不満点もある。
ペンタにしては背面インターフェイスがダメダメ。K-m同様にボタンダイアル周辺に再生・削除ボタン配置して、INFO・MEMUと入れ替えて欲しかった。矢印キーの上にWBとカスタムイメージボタンが乗っているのも誤動作の原因だ。十字キーについては、ファームウェア バージョン1.01で「測距点移動の十字キーで優先」ができるようになったけど、むしろシンプルに十字キーだけにした方が良かったように思う。
次にムービーについて。ペンタックスのカメラで映像が撮れるのは、私が待ち望んだ機能です。このために、K-7を買ったようなものなんですが・・・。オーバーヒートするのが早く10分撮影したら、5分休むといった感じになってしまう。本格的に映像用途に使う場合は複数台必要で、ホームビデオ感覚では使えなさそうですね。
2009.September.09
女性誌売れなくなった理由
数日前のYahooニュースの記事に「女性誌売れなくなった理由」とある。かなり興味深い内容だ。簡単に言うと、クライアントよりの昔ながらの雑誌作りをしているから売れなくなったと。
売れていたCanCamも蛯原友里さん、押切もえさん、山田優さんと人気モデルで読者支持を得ていたのですが、毎回おんなじ企画内容なので飽きられてしまったのでしょう。昔は買ってたけど、今は本屋で立ち読みするくらい・・・って言う子も多いですからね。

それに対して、宝島社の「InRed」編集部は毎号議論を重ね、読者目線で支持を得ている。コレが受けているから丸ぶりするっていうのはどの業界もあることですが、毎回、新しい企画を考えユーザー目線でありつつ、提案している企画作りこそ大切なんですよね。ちょっと昔の音楽業界でも売れているアーティストが三ヶ月連続シングル出したり、PVもガンガンCMで流したりしていましたが、消耗も早く一発屋になってしまう人も少なくありません。今は、ネタ番組乱発でお笑い芸人の一発屋が増産されているようです。クオリティーを維持するのも大変ですよね・・・。
2009.September.08
被写界深度とイマジネーション
写真集が昔に比べて感動しなくなったっていうの、よく聞きます。それはなぜなんでしょうね。確実に撮影機材は洗練され、印刷技術や紙質も向上しているのに、なぜ、グッとこないのでしょう。

ひとつは、デジタルカメラが原因だと思います。写真集でよく使われていた中判のフォーマットが、ひとつ小さい35mmのサイズになっているため、全身撮影した時のボケ具合が全然違うのです。35mmフルサイズのデジタルカメラよりも、中判カメラの方がより人物を浮き立てることができるわけですから。
また、デジタルでは当然、フィルムの粒子も無いので味気なくツルッとした写真になってしまいます。きれいで今風と言えば聞こえはいいのですが、私にはどうしても安っぽく見えてしまう・・・。
フィルムをスキャンしてパソコンでデジタイズすることは、作業効率と品質確保に必要なことであり、個人的にはそれが「感動しなくなった要因」ではないと思ってます。今では映像制作の現場でも、ノンリニア編集が当たり前になっていますが、映像現場においても直接的に起因しているとは考えにくい。
カメラの被写界深度とは別に、もうひとつ私が思うのは、「明るくはっきり見せる」という価値観が浸透してしまったからだと思うのです。テレビドラマで暗く沈んだシーンって、あんまり見かけませんよね。スタジオではテレビで見やすいようにできるだけ明るくライティングを調整しているだけなのですが、スチールの撮影現場でも同様に、編集やクライアントは、「暗い」っていうことに過敏になったりします。どこにでもコンビニができて街灯の代わりになり、街が煌煌と明るくなってしまえば、おばけが出そうな丑三つ時さえも怖くありません。ただ、何かに怖れる気持ちは、イマジネーションにも繋がりそれが様々な妖怪の文化人類学になったわけで、すべてに照明をあててしまうのが必ずしもいいことだと思えないのです・・・。
2009.September.07
K-7のHD動画撮影機能が熱い!!
「K-7のHD動画撮影機能が熱い!!」まだ発売前のペンタックスのデジタルカメラの話ですが、もともと映像制作会社にいた私としては映画のような被写界深度で撮れるK-7に興味津々です。しかも、ただ単に動画が撮れるっていうだけじゃなくって、映画みたいな映像が撮れるとしたら、皆さんもきっと興味そそられることでしょう。
PENTAX K-7のHD動画は、720p 約60〜70Mbit/secで撮れます。D90の約3倍のビットレート、つまり画質がいいってことです。ちなみに、映画で使われる業務用DVCPRO HDが100Mbpsと言われていますから、それに迫る高画質で、かつボケ味も良好とくれば、眠れる映像屋の魂がフツフツと蘇るっていうものですよね。

K-7のHD動画撮影中は、AF非対応です。ピント合わせる場合は始めに調節しないといけないのですが、そこは映画用カメラと同じで要領で、三脚固定でマニュアルでピント合わせしないといけませんね。つまり、運動会のムービー撮影には不向きで、映像作品には向いているってこと。学校行事を撮影するのにスチールカメラ1台で全て済ますことは、ちょっと無理みたいですね。
2009.September.06
K-7 構図微調整
PENTAX K-7には、構図微調整なる機能があります。

カメラを三脚で固定させてライブビューにしてから撮像素子そのものを動かして構図調整するというもの。文章で書くと「なんだ!?」って思うけど、やってみるとその凄さが分かる。
ペンタックスのデジタル1眼レフカメラでは、ボディ内手ぶれ補正を採用している。カメラを起動した瞬間、センサーは磁力で宙に浮いて手ブレを軽減させる仕様だ。センサーが宙に浮いているから、上下1mm角度も1度傾けることができる。水平垂直もオートで調整できてしまう、素晴らしいの一言。
仕事で建築写真撮っていると、レストランとかの店内写真はアオリをしないと難しいことが多い。例えば、垂直を合わせたまま撮ろうとすると、どうしてもカメラ位置を高くしないといけない。そうすると、天井が入ってしまうから仕方ないので、後でPHOTSHOPを使ってデジタルシフトするんだけど、この構図微調整を使うことで現場解決できてしまう。
今まで、デジタルシフトを計算しながら構図決めるのは、正直大変でした。後でもう少し広く撮ればと思ったり、逆に、邪魔な物が入ったりなどなど。
それが現場できて、しかも全てのレンズで出来るなんて嬉しすぎます!! いやぁ、K-7って、すばらしいですね。
2009.September.05
東洋と西洋では見方が違う
みなさんには下の絵を見て、真ん中の花がAとBどちらのグループに属していると思いますか?

(世界まる見え!テレビ特捜部「こんなに違う!?東洋と西洋」から)
結論から言うと、東洋人はAグループ(花びらと葉での括り)、西洋人はBグループ(茎でカテゴライズ)と答えたのです。
で、それがどうした? と思うかもしれませんが、僕にとってコレは目から鱗が落ちたというか、長年の謎が解けたとても興味深い心理実験だったのです。
西洋のモノの考え方の紀元はギリシャ時代まで遡り、「世界はモノと空間とが分離して存在している」と考えられています。それに対して東洋は古代中国の価値観を基礎と捉えていて、「世界はモノと空間とが柔軟に関わり合って存在している」のだと。
一枚の絵を見た時、西洋人は絵の主題に注目するが、東洋人は全体の構成まで眺めて絵を評価するとのこと。
「いやいや、そんなの個人個人の価値観であって如何様にも変わるでしょ」って思うかもしれませんが、その国にいる限り、誰しも周りの価値観に左右されることもあるわけです。赤信号なのにみんなで横断歩道渡っちゃう国民性は、我々のアイデンティティーに潜んでいるってことなんですよね。
そこで、私の長年の謎について・・・
今の世の中、ネットを介してボーダレスな時代に突入していて海外のコンテンツをどこでも簡単に見ることができます。例えば、海外の写真をネットで調べて撮影資料として使うこともあるのですが、実際、それがしっくり来なかったり、失敗することがあるのです。いや、成功することの方が少ないかな?
西洋美術の黄金比に習い、完璧にライティングしても、現場では日本人同士でモノを作るわけで、絵のまんまになることはない、と。主張しているモノだけ見るのか、全体を見るのか、価値観の基礎が違えば、同じ絵でも、見る目線も違う。私の美術論が揺らぎそうです!?
この話、まだまだ奥が深いのでいずれ、また・・・。
